「海外のお客様にもっと早く、確実に商品を届けたい」
「でも、海外に在庫を持つってどうすればいいの?」
越境ECを進めるなかで、現地で在庫を保管し、現地の配送業者を使って発送するという方法は、多くのメリットがあります。一方で、準備やコスト面での不安もつきもの。
この記事では、現地配送業者を利用して在庫を持つ方法とそのメリット・デメリット、実際の手順についてわかりやすく解説します。
なぜ現地に在庫を持つのか?そのメリット
メリット | 内容 |
---|---|
配送スピードが圧倒的に速い | 海外発送よりも数日〜1週間ほど早く到着 |
配送料が安くなる | 国際便より国内配送の方が圧倒的に安い |
税関トラブルが減る | 現地倉庫からの発送になるため、購入者が通関不要 |
顧客満足度アップ | 追跡・到着日数などの不安が減り、レビュー改善にも |
デメリットや注意点
デメリット | 内容 |
---|---|
事前に商品を送る必要あり | 現地倉庫に事前納品するため、初期コストや在庫管理が必要 |
売れ残りリスク | 海外在庫が売れなかった場合の損失リスクあり |
倉庫費用がかかる | 月額保管料や出荷手数料が発生する |
英語での契約やサポート | 現地業者とのやりとりは英語がメインになるケースも |
現地在庫を持つ方法と配送手順
STEP1:現地倉庫・配送業者を選ぶ
以下のような現地フルフィルメント業者があります:
国 | 代表的な業者 |
---|---|
アメリカ | ShipBob / Deliverr / Amazon FBA |
ヨーロッパ | Huboo / ShipMonk EU |
アジア(韓国・東南アジア) | JANIO / Ninja Van / Qxpress |
ポイント:
- 自社製品と親和性が高い業者を選ぶ(サイズ、SKU数、梱包)
- サポート体制(英語のみか、日本語対応ありか)も重要
STEP2:契約・アカウント登録
- Webサイトでアカウント作成(法人登録が必要な場合あり)
- 契約形態や保管可能な商品カテゴリ、配送国を確認
- 商品のSKU登録、ラベル形式、納品形式(カートン単位など)を確認
STEP3:倉庫に商品を送る(事前納品)
- 日本から現地倉庫へ商品を発送(DHL、FedEx、船便など)
- 納品前にインボイスとSKUを提出し、倉庫で受領確認
- 納品形式の指示(例:FNSKUラベルの貼付)に注意
STEP4:注文が入ったら自動発送
- ShopifyやBASEと連携可能な業者であれば、注文が入ると自動で発送処理されます
- 自動連携がない場合はCSVデータ連携や手動指示が必要なケースも
現地業者活用の成功例(簡易紹介)
- アメリカ向けハンドメイド雑貨販売者:
- 「日本からの配送だと2週間以上かかっていたけど、ShipBobに在庫を置いたら3日で配送できてクレームが激減」
- ヨーロッパ向け化粧品販売者:
- 「Amazon FBA EUを活用して、フランス・ドイツ・スペインへ一気に対応できた」
まとめ:安定運営には「現地配送」の選択肢も有効!
個人レベルでも現地業者の活用は可能です。特にアメリカやEU圏向けに安定的な販売を目指すなら、現地倉庫+ローカル配送は強力な武器になります。
早い・安い・トラブル減少
Shopifyとも連携しやすい業者多数
初期コストや契約面を乗り越えれば大きな成長機会