海外ユーザー向けメールマーケティングの始め方|Klaviyo活用ガイド

ECサイトの始め方

「海外のお客様にもリピートしてもらいたい」
「SNSだけじゃなく、もっと直接届けたい」

そんな時に活躍するのがメールマーケティングです。特に越境ECでは、メールを使った丁寧なコミュニケーションが信頼構築と売上アップに大きく貢献します。

この記事では、初心者でも始めやすいメールマーケティングツール「Klaviyo」を中心に、海外向けに効果的なメール戦略を解説します。


なぜ越境ECにメールマーケティングが必要?

海外では、メールは今でも最も信頼されているマーケティングチャネルの1つです。

主なメリット

  • 顧客ごとに内容をパーソナライズできる
  • 購入後のフォローアップやリピート促進が可能
  • クーポンやキャンペーン情報を直接届けられる
  • SNSのアルゴリズムに左右されない安定した接触手段

特に、一度購入してくれたお客様に再度購入してもらう仕組みとして、非常に有効です。


Klaviyoとは?

Klaviyo(クレイビヨ)は、Shopifyと相性がよく、越境ECでも人気の高いメールマーケティングツールです。

Shopify apps Klaviyo: Email Marketing & SMS

主な特徴

機能内容
Shopifyとの連携商品・注文データ・カート状況などと自動同期
セグメント配信国・購入回数・興味などで顧客を分類して配信可能
自動メール(フロー)購入後のフォローやカゴ落ちメールなどを自動送信
多言語対応英語やフランス語などでの配信にも対応

メールマーケティングの活用例(Klaviyo編)

1. カート放棄(Abandoned Cart)メール

海外でも効果が高いのがこのタイプ。
商品をカートに入れたのに購入しなかったユーザーに自動でリマインド。

件名例:
“Oops! You left something in your cart 🛒”
“Your cart is about to expire – checkout now and get 10% off!”


2. ウェルカムメール(初回登録者向け)

初めてニュースレターに登録してくれたユーザーに対して、
ブランドの紹介やクーポンを送って関係性を構築。

件名例:
“Welcome to [Brand Name] – Here’s 10% Off Just for You!”
“Thanks for joining us! Here’s what to expect”


3. 購入後のサンクスメール

お礼と共に商品の使い方や、関連商品の案内を送る。
信頼を深め、次回購入につなげるチャンスです。

件名例:
“Thanks for your order! Here’s how to use your [product]”
“Your purchase made our day – and we have something else for you”


多言語対応のコツ

Klaviyoでは「言語ごとのリスト」を作ることで、多言語配信が可能です。

  • Shopify側で顧客の言語情報を取得
  • 言語別にセグメントを分けてメールを作成
  • 翻訳は自分で行うか、ChatGPTや翻訳ツールを活用

注意点:
自動翻訳ではなく、意味が自然な表現になるよう確認しましょう。文化的なニュアンスも大事です。


配信頻度の目安と注意点

項目内容
配信頻度月2〜4通を目安に。多すぎると解除されるリスク
内容キャンペーン、季節セール、新商品、読み物などをバランスよく
同意取得(GDPR対応)メール送信には事前の「明示的な同意」が必要(EU圏)

Klaviyo以外の選択肢

ツール名特徴
Mailchimp初心者向け。テンプレートが豊富。Shopify連携はやや制限あり
OmnisendEC向け自動化に強い。UIがわかりやすい
Sendinblue多言語メールが簡単に作成可能。ヨーロッパ圏に強い

よくある質問(Q&A)

Q. Klaviyoは無料で使える?

→ 月250件までの配信であれば無料プランがあります(2025年6月時点)。

Q. 英語でメールを書くのが不安です…

→ Klaviyoにはテンプレートもあり、ChatGPTと併用すれば十分対応可能です!


まとめ:メールで「海外ファン」を育てよう

SNSだけでは拾いきれない海外ユーザーに、メールを使って信頼とファン化を進めていくのがメールマーケティングの目的です。

Klaviyoなら、初心者でも少しずつ始められて、Shopifyとの自動連携でスムーズに運用できます。


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