「Shopifyで海外向けにネットショップを作りたいけど、関税ってどう扱えばいいの?」
「お客さんにトラブルがないように、しっかり対応したい!」
そんな方に向けて、この記事では越境ECに欠かせない「関税」の基本と、Shopifyでの関税設定の方法を初心者向けに解説します。
▶ 関連記事:初心者でもわかるECサイトの始め方ガイド
そもそも関税とは?|海外販売に必須の基礎知識
関税とは、国をまたいだ商品輸入時に発生する税金のこと。
ショップ側(販売者)が負担する場合もあれば、お客さんが支払う場合もあります。
越境ECでは「関税=お客様負担」が一般的
- 通常、受け取り国側の法律に従って、購入者が支払う仕組みです。
- ただし、関税額が不明確だとトラブルになることも。事前に説明しておくと良いです。
項目 | 説明 |
---|---|
関税とは | 国をまたぐ輸入品にかかる税金(輸入国が徴収) |
支払うのは誰? | 原則として「受取人(お客様)」が払う |
お客様に伝えるべき? | はい!事前に「関税はお客様負担です」と明記が必要 |
関税の支払いの流れ
① 海外のお客様が商品を購入
② 発送(通常は追跡番号付きの配送会社を利用)
③ 輸入国で税関手続きが行われる
④ 関税がかかる場合、お客様に請求(配送会社や税関から)
⑤ お客様が関税を払って、商品を受け取る
つまり、ショップ側が直接関税を支払うことは基本的にありません。
(ただし、一部の配送方法では「関税込み配送」にもできます。)
関税の支払い方法・例
パターン | 内容 | 代表的な配送会社 |
---|---|---|
DDU(関税別払い) | お客様が商品受取時に関税を支払う | 日本郵便EMS、FedEx、DHLなど |
DDP(関税込み配送) | お店側が関税・輸入消費税もまとめて請求する | DHL、FedExなど一部オプションあり |
DDPを使うときの注意点
- 配送会社によっては事前に関税を立て替えしてくれるサービスがある(手数料あり)
- Shopifyの「Zonos」などのアプリで、商品ページで関税・消費税を自動計算&請求することも可能
Shopifyでの関税設定方法
Shopifyには、「関税・税金を自動計算する機能」が用意されています。
以下の手順で設定しましょう!
STEP1:管理画面から「設定」へ
- Shopify管理画面にログイン
- 左メニューから「設定」>「税金と関税」へ
STEP2:発送先国ごとの設定
- 「税金の計算方法」欄で発送先(販売先)ごとの税設定を管理
- 「関税と輸入税の自動計算」をONにする(対応国のみ)
- Shopifyがサポートする国(例:アメリカ・カナダ・EU圏など)なら、自動計算が有効になります。
STEP3:購入者にわかりやすく案内する
- 商品ページやFAQに、「関税・輸入税はお客様負担」と明記
- 特にヨーロッパ圏(GDPRも含め)のお客様に、明確な説明があると安心感UP
Shopifyの自動計算機能が使えない国はどうする?
一部の国はShopifyの自動関税計算が対応していません。
そんなときは、以下のアプリを活用できます
アプリ名 | 特徴 |
---|---|
Zonos | 関税・税金をリアルタイム計算&購入画面に表示できる |
Easyship | 配送ラベル作成と一緒に関税計算が可能 |
関税以外に海外販売で気をつけたいこと
- GDPR(EU向けプライバシー対策):ShopifyのCookie通知バーアプリで解決
- 海外配送方法:DHLやFedExなど大手配送業者と連携OK
- 英語対応ページ:Shopifyの多言語機能を活用してスムーズに作成
まとめ:関税対応もShopifyなら心配なし
- Shopifyの関税計算機能をONにするだけで自動対応
- 事前にお客様へ「関税・輸入税は購入者負担」を案内するのが大切
- 越境ECで安心して販売するなら、バーチャルオフィスも検討を!