Shopifyで海外販売を始める前に|関税の基本と設定方法を解説

Shopify運用方法

「Shopifyで海外向けにネットショップを作りたいけど、関税ってどう扱えばいいの?」
「お客さんにトラブルがないように、しっかり対応したい!」

そんな方に向けて、この記事では越境ECに欠かせない「関税」の基本と、Shopifyでの関税設定の方法を初心者向けに解説します。

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そもそも関税とは?|海外販売に必須の基礎知識

関税とは、国をまたいだ商品輸入時に発生する税金のこと。
ショップ側(販売者)が負担する場合もあれば、お客さんが支払う場合もあります。

越境ECでは「関税=お客様負担」が一般的

  • 通常、受け取り国側の法律に従って、購入者が支払う仕組みです。
  • ただし、関税額が不明確だとトラブルになることも。事前に説明しておくと良いです。
項目説明
関税とは国をまたぐ輸入品にかかる税金(輸入国が徴収)
支払うのは誰?原則として「受取人(お客様)」が払う
お客様に伝えるべき?はい!事前に「関税はお客様負担です」と明記が必要

関税の支払いの流れ

① 海外のお客様が商品を購入
② 発送(通常は追跡番号付きの配送会社を利用)
輸入国で税関手続きが行われる
関税がかかる場合、お客様に請求(配送会社や税関から)
⑤ お客様が関税を払って、商品を受け取る

つまり、ショップ側が直接関税を支払うことは基本的にありません
(ただし、一部の配送方法では「関税込み配送」にもできます。)


関税の支払い方法・例

パターン内容代表的な配送会社
DDU(関税別払い)お客様が商品受取時に関税を支払う日本郵便EMS、FedEx、DHLなど
DDP(関税込み配送)お店側が関税・輸入消費税もまとめて請求するDHL、FedExなど一部オプションあり

DDPを使うときの注意点

  • 配送会社によっては事前に関税を立て替えしてくれるサービスがある(手数料あり)
  • Shopifyの「Zonos」などのアプリで、商品ページで関税・消費税を自動計算&請求することも可能

参考:Shopifyヘルプセンター:関税と輸入税

Shopifyでの関税設定方法

Shopifyには、「関税・税金を自動計算する機能」が用意されています。
以下の手順で設定しましょう!

STEP1:管理画面から「設定」へ

  1. Shopify管理画面にログイン
  2. 左メニューから「設定」>「税金と関税」へ

STEP2:発送先国ごとの設定

  1. 「税金の計算方法」欄で発送先(販売先)ごとの税設定を管理
  2. 「関税と輸入税の自動計算」をONにする(対応国のみ)
  3. Shopifyがサポートする国(例:アメリカ・カナダ・EU圏など)なら、自動計算が有効になります。

STEP3:購入者にわかりやすく案内する

  • 商品ページやFAQに、「関税・輸入税はお客様負担」と明記
  • 特にヨーロッパ圏(GDPRも含め)のお客様に、明確な説明があると安心感UP

Shopifyの自動計算機能が使えない国はどうする?

一部の国はShopifyの自動関税計算が対応していません。
そんなときは、以下のアプリを活用できます

アプリ名特徴
Zonos関税・税金をリアルタイム計算&購入画面に表示できる
Easyship配送ラベル作成と一緒に関税計算が可能

関税以外に海外販売で気をつけたいこと

  • GDPR(EU向けプライバシー対策):ShopifyのCookie通知バーアプリで解決
  • 海外配送方法:DHLやFedExなど大手配送業者と連携OK
  • 英語対応ページ:Shopifyの多言語機能を活用してスムーズに作成

まとめ:関税対応もShopifyなら心配なし

  • Shopifyの関税計算機能をONにするだけで自動対応
  • 事前にお客様へ「関税・輸入税は購入者負担」を案内するのが大切
  • 越境ECで安心して販売するなら、バーチャルオフィスも検討を!