ネットショップで売る商品の選び方【初心者向けガイド】

ECサイトの始め方
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はじめに:何を売るかで、すべてが決まる

ネットショップを始めたい。でも「何を売ればいいかわからない」——これは多くの初心者が最初にぶつかる悩みです。

この記事では、売れる商品を選ぶための考え方やステップをわかりやすく解説します。
迷いがちな商品選びに、設計図を手渡すようなつもりで書いています。

まず、売れる商品の3つの条件を知ってください。

そこから、何を売るかを検討してみましょう。
・何を売りたいのか?
・売れるのか?
・どうやって仕入れるのか?

を解説しています。


売れる商品の3つの条件

①市場ニーズがある(顧客数)

②ライバルに埋もれない魅力がある(客単価)

③リピート、口コミが期待できる(LTV、顧客の購入回数・機会を増やす)

ECサイトの売り上げは、

顧客数 × 客単価 です。

ここをしっかり考えておかないと、後からいくら頑張っても売れない商品になってしまいます。

① 市場ニーズがある

商品にどれだけ魅力があっても、「それを欲しがる人」がいなければ売れません。
以下のステップで市場のニーズを調べてみましょう。

ステップ内容ツール/参考例
1. ターゲットを明確にする誰に売るのか(性別、年齢、悩み、趣味など)をざっくり決めます
2. 売れ筋商品の調査どんな商品が売れているのかをリサーチAmazon、楽天、Yahoo!ショッピング、メルカリなどのランキング
3. 検索キーワードを調べるユーザーがどんな言葉で商品を探しているかを調べますラッコキーワード、Googleサジェスト、キーワードプランナー
4. 競合のチェック同じような商品を売っている人の価格・写真・説明文などを確認ショップ名で検索、SNSでハッシュタグ検索も有効
具体例:ハンドメイドアクセサリーの場合
  • ターゲット:20代女性、プチギフトや誕生日プレゼントを探している人
  • 売れ筋商品:minneやCreemaで「誕生日 プレゼント アクセサリー」で検索
  • 検索キーワード:「ハンドメイド ピアス」「ギフト ラッピング アクセ」など
  • 競合分析:人気ショップの価格帯、商品写真の構図、レビュー内容などをチェック

② ライバルに埋もれない特徴がある

「あなたから買う理由」があるかがポイントです。
価格や機能だけでなく、パッケージ、ネーミング、ターゲットの絞り方でも差別化できます。

具体例:ハンドメイドアクセサリーの場合

差別化案:名前入りメッセージカード付き、ギフト包装無料 など

③ リピート・口コミが期待できる

売り切りの商品よりも、リピートされる消耗品や満足度の高い商品の方が安定収益につながります。

具体例:ハンドメイドアクセサリーの場合

リピート・口コミ:例えば月額3000円で毎月違った種類のアクセサリーを送る。

※サブスク型の商品が安定に収益になるのでおすすめ


商品のアイデアの出し方

自分の「得意」「好き」から考える

  • ハンドメイドやイラスト、アクセサリーなど
  • 使ってよかったもの、自分で工夫していること
質問
あなたが得意なことは?手作りアクセ、イラスト、写真加工、など
興味・好きなジャンルは?ペット、アニメ、アウトドア、スイーツ、など
周囲からよく頼まれることは?おしゃれ相談、プレゼント選び、デザインなど

人の悩み・困りごとから考える

  • 「あったら便利」「かゆいところに手が届く」商品は売れやすい
  • 介護・育児・防災など生活に密着したジャンルは根強いニーズあり

流行やトレンドをチェックする

  • 【SNS調査】Instagram、X(旧Twitter)、TikTokでトレンドを見る
  • 【ECサイト調査】楽天市場、Amazon、minne、BASEで売れ筋を確認
  • 【検索ボリューム調査】Googleトレンド、ラッコキーワードなどを使う
調査ツール見るべきポイント
SNS(Instagram、X、Tiktok)ユーザーが何にを興味を持っているか
minneやCreemaハンドメイドの人気カテゴリ
Amazon、楽天売れてるジャンルや価格帯
Googleトレンド季節や話題で伸びるキーワード

商品のリサーチ方法

1. 検索ボリュームを見る

  • Googleキーワードプランナーやラッコキーワードで検索ニーズを確認

2. 市場調査する

  • 楽天やAmazonのレビュー数・評価を確認
  • 「売れているのに星が低い」商品は改善のヒントになります

3. 競合を調べる

  • 同ジャンルで価格帯・強み・レビューの内容を比較して、どこで差別化するかを見極めます

市場調査の方法は別記事にて、詳しく解説しています。

仕入れ先の選定(国内・国外)

国内仕入れ

  • NETSEA(ネッシー)スーパーデリバリーなどのBtoB仕入れサイトを活用

海外仕入れ

  • アリババ(Alibaba)タオバオ(Taobao)1688.com などを使えば安く仕入れ可能
  • 注意点は「品質」「関税」「納期」があるかと思います。

私自身、海外仕入れの商品をまだ扱ったことがないので、実績が出来次第、方法を解説できるようにします。

海外からの仕入れは関税や法律等があり、やや難易度があがります。

まずは、国内での仕入れやハンドメイド・オリジナル商品でECサイトの実績を積んでからチャレンジする方が良いかと思います。


商品アイデアの例

ジャンル特徴初心者向け度
ベビーグッズリピート・プレゼント需要あり★★★
スキンケア高単価で利益が取りやすい★★☆
キッチン雑貨見た目・機能性で差別化しやすい★★★
ペット用品SNS映え+固定ファン多数★★★
防災グッズニッチ市場、単価は高め★★☆

デザインのスキルがあるならドロップシッピングもあり

オリジナルグッズを作りたいなら、ドロップシッピングという方法もあります。

  • 代表的なサービス:SUZURI、BASEのTシャツ作成、Shopify + Printful
  • 自分で在庫を持たず、注文が入ってから商品が発送される仕組み
  • デザイン・イラスト・ロゴ制作ができる人には相性抜群!


まとめ:商品選びはスタートライン。だけど、戦略で差がつく

「何を売るか」は、ネットショップの未来を左右する超重要ポイントです。
でも、完璧な商品じゃなくていいんです。「売りながら改善」ができれば、それもまた強みになります。

まずは「自分に合ったスタイル」でスタートしてみましょう。

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