「越境ECを始めたいけど、税金や関税ってどうやって計算すればいいの?」
「手動で設定するのは不安…Shopifyで自動化できないの?」
そんな方のために、この記事ではShopifyで税金や関税を自動計算する方法をわかりやすく解説します。
なぜ関税・税率の自動計算が必要?
越境ECでは国ごとに消費税(VAT、GSTなど)や関税のルールが異なります。自分で計算するのは非効率かつミスの原因にもなりやすいため、自動化ができるShopifyの機能を活用しましょう。
自動計算を使うことで:
- 顧客に正確な料金を提示できる
- 不正確な請求やトラブルを回避できる
- 出荷処理や会計作業がスムーズになる
Shopifyでできる自動計算の種類
項目 | 自動計算対応 | 対応内容 |
---|---|---|
消費税(国内) | 対応 | 日本国内の消費税10%などを自動計算 |
VAT(EU圏) | 対応 | 国別に異なるVAT税率を自動で適用(要Markets設定) |
関税 | 対応(外部連携) | Shopify Markets Pro または通関業者との連携が必要 |
1. Shopifyで税率を自動計算する方法
▼ 手順:Shopify管理画面での設定
- Shopify管理画面 > 設定 > 税金と関税
- 「地域を追加」から販売先の国または地域を選択
- 各国ごとの税率設定で「自動で税率を計算する」にチェック
- 「価格に税を含める」か「税抜表示」にするか選択
Shopifyは各国の標準税率を自動取得してくれるので、基本的な設定だけで運用できます。
2. VAT(付加価値税)を自動計算する方法(EU向け)
EUへの販売にはVATがかかりますが、Shopify Marketsを利用することで自動計算が可能です。
▼ 準備するもの
- Shopify Marketsの設定
- VAT番号(ビジネス用途で必要)
- 各国の登録要否を確認(しきい値を超えた場合は現地登録が必要)
▼ 設定方法
- Shopify MarketsでEUの国を追加
- 各国で「VATを徴収する」にチェック
- 「VAT番号」を入力(必要に応じて)
- 「価格に税金を含める」を選択すると価格にVATが自動加算される
3. 関税を自動で計算する方法(越境EC)
Shopify単体では関税の計算は自動ではできませんが、以下のサービスを使うことで実質的に自動化できます。
▼ 方法①:Shopify Markets Pro(※一部地域限定)
- Shopifyが提供する越境販売サポート機能
- 関税・輸入税・配送コストが自動で表示・計算される
- DDP(関税込み)価格表示も可能
2025年6月現在、日本での提供状況は限定的。導入可能地域はShopifyの公式ドキュメントを確認しましょう。
▼ 方法②:DHL / FedExなど通関業者との連携
- 連携アプリを通じて関税を自動見積もり
- Shopify App Storeで利用可能な配送アプリ(例:Easyship、Zonos)
- 顧客に表示する関税額を出荷時に自動反映可能
おすすめアプリ:Zonos Duty and Tax
- 顧客の所在地から関税と税金をリアルタイムで計算
- Shopifyチェックアウト画面で表示可能
- DDP(Delivered Duty Paid)対応
よくある質問(Q&A)
Q. 関税の自動計算ができない場合は?
→「関税込みの価格(DDP)」にして事前計算 or アプリを導入して対応。
Q. アメリカやカナダにも税金設定が必要?
→ 基本的には「現地の消費税(Sales Tax)」があるため、Markets設定 or マーケット別の税率設定が必要です。
Q. 税金と関税、どちらも自動で処理したい場合のベストな方法は?
→ Shopify Markets Pro か Zonos のようなアプリを使うのがベストです。
まとめ|税率・関税の自動化でトラブルを防ごう
Shopifyでは、税率の自動計算は標準で対応していますが、関税の自動計算にはアプリや外部サービスの導入が必要です。
越境ECをスムーズに運用するためには、初期設定をしっかり行い、アプリや外部サービスを組み合わせて使いこなすことが大切です。