「Shopifyで海外販売をしたいけど、通貨や税金の設定ってどうすればいいの?」
「消費税やVAT、関税の対応ってShopifyでできるの?」
そんな疑問を抱える方に向けて、この記事ではShopifyの通貨・税金設定の基本と注意点をわかりやすく解説します。
Shopifyで通貨・税金を設定する理由
Shopifyを使って越境ECや国内販売をする際、正確な税金・通貨の設定は非常に重要です。
- 顧客に正しい金額を提示する
- 税務処理を正しく行う
- トラブルやクレームを防ぐ
特に越境ECの場合は、国ごとに税金や通貨のルールが異なるため、しっかりとした設定が必要になります。
通貨の設定方法
▼ 基本通貨の設定
- Shopify管理画面 > 「設定」 > 「ストアの詳細」
- 「通貨」セクションで、ストアで使う基準通貨を選択(例:JPY, USD, EUR)
⚠️⚠️⚠️ 一度商品販売を開始した後の通貨変更はできないため、初期設定が重要です。⚠️⚠️⚠️
▼ 多通貨対応(Shopify Markets)
- 「Shopify Markets」を使うと、国ごとに通貨表示が可能になります。
- 為替レートの自動変換や手動設定も可能。
- 利用にはShopify Paymentsの導入が必要です。
消費税・VATの設定方法
▼ 日本国内向け(消費税10%)
- 設定 > 税金と関税
- 「国または地域」で日本を選択
- 「税込価格を表示する」または「税別表示」の設定を選ぶ
- 標準税率10%を入力
Shopifyでは税込表示か税別表示を選べます。法律に応じて使い分けましょう。
▼ EU向け(VAT)
- VATは国によって税率が異なるため、Shopify Marketsで国ごとのVAT設定が可能。
- 欧州に販売する場合、**VAT番号(EU VAT ID)**の取得も検討を。
- 「価格にVATを含める」設定をONにすることで、商品価格にVATを含めて表示可能。
関税・輸入税の対応
Shopify自体には関税自動計算の機能はありませんが、以下の方法で対処できます。
▼ 方法1:DDP(関税を販売者側で事前支払い)にする
- 顧客が商品を受け取るときに税金がかからない
- 顧客満足度が高く、リピーターが増えやすい
✔ ShopifyではDHLやFedExとの連携でDDP発送の対応が可能。
▼ 方法2:関税・輸入税を顧客側で支払う(DDU)
- 商品価格は安く見せられるが、後で追加請求されるリスク
- トラブルが発生しやすいため、注意が必要
実際の販売例:日本からアメリカに発送する場合
項目 | 設定内容 |
---|---|
通貨 | USD(Shopify Marketsで自動切り替え) |
税金 | アメリカでは基本的に州ごとの消費税があるが、個人販売では非課税になるケースも |
関税 | 発送時に「DDU」か「DDP」を選択。DDPならDHLで関税込み設定が可能 |
よくある質問(Q&A)
Q. 複数の通貨を表示したいけど、支払いはどうなる?
→ Shopify Paymentsを使えば、表示と支払いを一致させられます(為替手数料あり)
Q. 税率は自動で更新されるの?
→ 基本的な税率は自動で対応しますが、法改正などには手動で対応が必要です。
Q. 日本向けと海外向けで価格を分けたい!
→ Shopify Marketsで国別の価格設定ができます。
まとめ|正しい設定でトラブルを未然に防ごう
Shopifyでの通貨・税金・関税の設定は、越境ECの成功に直結する重要ポイントです。最初の設定を丁寧に行えば、顧客満足度も高まり、クレームや返品のリスクも減らせます。
「設定が不安…」「ややこしそう…」という方も、この記事を参考に一歩ずつ進めてみてくださいね。